一流大学を目指すボーディングスクール

アメリカやイギリス、スイス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドなどに、ボーディングスクールと呼ばれる学校があります。ボーディングスクールとは寄宿制の学校で、現地の子どもだけではなく、さまざまな国から子どもたちが留学し、寮生活において寝食を共にしながら生活をしています。ボーディングスクールのクラスは少人数で構成されていて、10人前後の子どもに一人の先生がクラスを見ています。授業は基本的に子どもたち同士のディスカッションを中心としていて、使用する言語は英語です。

そのため、英語を使用しない国の子どもは、まずは英語の環境に慣れることが必須となります。最初は慣れない環境に悩むこともありますが、多くの子どもが3ヶ月前後で次第に慣れていくことがほとんどです。それは、文化や習慣の違いに戸惑いを感じながらも、先生やスタッフたちがしっかりとサポートをしており、また学校にはカウンセラーもいるため、いつでも悩みを打ち明けることができるからです。ボーディングスクールに入学する子どものほとんどが、アメリカやイギリスの一流大学を目指しています。

中には、国の重要なポストにつく子息や王族の子どもなども留学しており、また経済界の有名な経営者の子どもも多く入学します。そのことから、将来の有益な人脈を作ることも、目的のひとつとされていることがあります。環境や英語に慣れることを考えて、高校よりも中学から留学することも多くなっています。